（どうしたんだろう・・・？）

彼はいままでもしばらく学園をお休みすることがありました。その際は事前にそのように教えてくれていたのですが、今回は突然の事だったのが気がかりでした。

（いままでもお休みすることはあったし、今回もきっと急な事情があったのかな・・・）

わたしはそう自分を納得させることにしました。

ところが２月のバレンタインを過ぎても、そして３月の学年末テストを過ぎても彼は教室に姿を見せませんでした。クラスメイトもみんな心配するようになりました。

そして春になり、わたしは学園を卒業しその後も時々教室にお邪魔していましたが、以前ほど教室に集まる機会は少なくなってしまいました。わたしは彼の存在の大きさを改めて感じ、まるで何かが欠けてしまったような・・・そんな違和感をずっと抱えていました。

（いつまでも同じままではいられない、変化は必ず訪れる・・・でも、もし彼が登校した時、また教室で一緒に過ごしたい・・・）

わたしはあきらめず、その日が再び訪れることを信じて日々を過ごしていました。

（続きます）